メリル・ストリープ(本名:メアリー・ルイーズ・ストリープ)は1950年生まれ、
アメリカ・ニュージャージー州出身。
両親は実直な家庭人で、母は美術や芸術に関心が深く、父は薬品業界で働いていました。
弟ダナ・ストリープは俳優として活動し、芸能一家の側面もあります。
自身は1978年に彫刻家ドン・ガマーと結婚し、4人の子ども
(すべて芸術関係の道へ進む)に恵まれています。
地元情報
ニュージャージー州サミットで育ち、地元の田園的な環境とニューヨーク近郊の
都会性を同時に体感した幼少期が、後の柔軟な表現力の土台となりました。
学生時代から演劇・音楽の才能を発揮し、特に声楽においては
オペラ歌手を目指すほどの腕前でした。
学生~芸能までの軌道(年号付き)
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1960年代後半:
高校で演劇を経験。すでに「学校一の女優」と呼ばれる。 -
1971年:
ヴァッサー大学を卒業後、イェール大学演劇大学院へ進学。
クラシック演劇と舞台経験を重ねる。 -
1975年:
舞台女優としてニューヨークで頭角を現す。 -
1977年:
映画『ジュリア』でスクリーンデビュー。 -
1978年:
『ディア・ハンター』で注目を浴び、アカデミー賞助演女優賞に初ノミネート。 -
1980年代以降:
『ソフィーの選択』『クレイマー、クレイマー』でアカデミー賞を受賞し、
「世紀の女優」としての地位を確立。
裏ワザ・豆知識
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撮影前に徹底的なリサーチを行い、役柄ごとに言語や方言をマスターすることで
知られています。例えば『ソフィーの選択』ではポーランド語を学び、ポーランド訛りの
英語まで完璧に再現しました。 -
演技プランを事前に緻密に作るのではなく、共演者との「化学反応」を
重視するのが彼女流のスタイル。 -
インタビューでは「完璧さよりも、観客に人間らしさを伝えることが大切」と
語っています。
ファンの口コミ(日本語・英語含む)
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日本語:
「どんな役でも“メリルの色”が加わり、観ていると人間そのものを感じられる」 -
英語:
Meryl Streep is not just an actress, she’s a whole experience. -
日本語(リピーター):
「彼女の作品は何度観ても新しい発見がある。
年齢を重ねても常に進化しているのがすごい。」
世界への寄付活動など芸能以外の活動
教育・女性支援・環境保護に関する慈善活動を積極的に行い、多額の寄付を行っています。
特に演劇教育プログラムへの支援や、女性の社会進出を後押しする財団への貢献が目立ちます。
出演番組年表
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1980年代~現在まで、数々のトーク番組・授賞式・ドキュメンタリーに登場。
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代表的には「オプラ・ウィンフリー・ショー」「サタデー・ナイト・ライブ」
「グラハム・ノートン・ショー」など。
映画・ドラマ出演歴(代表作抜粋)
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『ディア・ハンター』(1978年)
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『クレイマー、クレイマー』(1979年)
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『ソフィーの選択』(1982年)
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『マディソン郡の橋』(1995年)
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『プラダを着た悪魔』(2006年)
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『マンマ・ミーア!』(2008年)
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『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011年)
全活動年表(国内外)
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1970年代:
映画デビュー、アカデミー賞ノミネート -
1980年代:
受賞ラッシュ、『ソフィーの選択』でアカデミー主演女優賞 -
1990年代:
『マディソン郡の橋』などヒューマンドラマで新境地 -
2000年代:
コメディや音楽映画へシフト、『プラダを着た悪魔』『マンマ・ミーア!』が
世界的大ヒット -
2010年代:
『マーガレット・サッチャー』で3度目のアカデミー主演女優賞 -
2020年代:
Netflixやドラマ作品でも活躍を続ける
海外ファンの声
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She is the greatest living actress, period.
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Every generation finds their own Meryl film to fall in love with.
代表作・役柄解説
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『ソフィーの選択』:
母としての悲劇を体現した演技は映画史に残る名演。 -
『プラダを着た悪魔』:
冷酷な編集長役でコミカルさと威圧感を両立。 -
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』:
実在の首相を完全に演じきり、アカデミー賞を再び受賞。
全出演作リストの年代別解説(抜粋)
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1970年代:映画デビューと名声獲得
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1980年代:社会派・重厚な作品に出演
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1990年代:恋愛・家族ドラマで観客層拡大
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2000年代:エンタメ作品で若い世代からも支持獲得
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2010年代以降:ベテランとして多彩な役柄に挑戦
賞レース受賞履歴
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アカデミー賞:
17回ノミネート、3回受賞 -
ゴールデングローブ賞:
30回以上ノミネート、8回以上受賞 -
その他:
ベルリン国際映画祭銀熊賞、セシル・B・デミル賞など多数
未発表エピソード(裏話集)
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『プラダを着た悪魔』撮影では、役に入り込みすぎて、撮影後も
しばらく共演者が近寄りにくかったほどの迫力を放っていた。 -
学生時代には舞台でコメディも数多く演じ、実は「シリアス女優」
以前に「喜劇女優」としても高い評価を得ていた。 -
インタビューで「自分の演技を見返すことはほとんどない。
次の役に生かせるように頭を空っぽにしたい」と語っている。
まとめ
メリル・ストリープは、その徹底した役作りと、役に魂を吹き込む天性の才能で
「演技の神様」と称される女優です。
どんな役柄にも自身の人間性を投影し、観客に深い共感と感動を与え続けてきました。
キャリアを通じて、重厚なドラマからコメディ、ミュージカルまで、
ジャンルを軽々と飛び越え、常に新しい挑戦を続けてきた彼女。
その圧倒的な存在感と、どんな役でも「メリルの色」に染め上げる力は、
まさに唯一無二のものです。
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