2025年8月9日、ロックバンド「MAKE-UP」のヴォーカルとして、そしてアニメ
『聖闘士星矢』や特撮ソングの歌手として、多くのファンに愛されたNoB(山田信夫)さんが
61歳で逝去されました。
腎臓がんとの闘病中も音楽への情熱を燃やし続け、最期までステージに立つことを諦めなかった
その人生は、まさに彼の歌声が表現する「諦めない魂」そのものでした。
兄弟・家族
山田さんは1964年1月20日、大阪府に生まれました。公には語られていませんが、
家族の支えのもと音楽活動を続けられたことは確かです。
葬儀はご遺族の意向により近親者のみで執り行われました。
地元情報
出身地は大阪府。デビュー前より地元を拠点に活動し、全国各地や海外でライブを行う中でも、
大阪でのステージには特別な思いを持っていたと、彼のSNSやインタビューからうかがえます。
学生~芸能までの軌道
アニメ・ロックへの情熱を早くから育み、1983年にLOUDNESSのソロ作品やM’tFUJIで活動後、1984年にMAKE-UPのヴォーカルとして正式デビュー。
1986年以降もうるさくてゴメンねBAND、GRAND-PRIX、P.A.F.、OSAMU METAL 80’sなど
複数のバンドを経てソロ活動へと展開。アニソン・特撮ソングの化身として活動を重ねました。
出演作品・代表曲
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1985年:「ペガサス幻想」/アニメ『聖闘士星矢』OP
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1986年:「永遠ブルー」/同ED
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2006年:「轟轟戦隊ボウケンジャー」OPテーマ
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2010年:「天装戦隊ゴセイジャー」OPテーマ
こうした楽曲は世代を超えて愛され、日本のみならず海外ファンからも支持されました。
☆裏ワザ・豆知識
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ブラジルでは『聖闘士星矢』が国民的アニメとして親しまれ、「ペガサス幻想」は
大合唱されることがある名曲となっています。 -
ライブ中の喉ケアを徹底、海外イベントでは現地語でファンへ呼びかける柔軟な交流も。
☆ファンの口コミ
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「あのシャウトは青春そのもの」
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Pegasus Fantasy will live forever in our hearts.
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「戦隊ものも涙あり。メタル魂でも感動を届けてくれた」
アーティスト以外の活動・寄付
南米の震災支援ライブや東日本大震災への義援金活動など、チャリティーにも積極的でした。
収益の一部を被災地や児童支援に寄付し、現地で歌を届ける活動も行っていました。
出演ライブ年表(代表的な公演)
年・月 | イベント名・内容 |
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2007年7月 | ブラジル『Anime Friends』出演(ラテンアニメ祭典で国際交流) |
2022年 | 『Saint Seiya Symphonic Adventure』パリ公演出演 |
2023年 | メキシコ『PEGASUS FANTASY A SYMPHONIC EXPERIENCE』出演(1万8000人動員) |
2024年11月~2025年3月 | DAIDA LAIDAツアー『TOUR 2025』ほか参加 |
2025年1月 | 『NoB Acoustic Live 艶や歌 誕生祭』広島・大阪で開催 |
晩年と闘病
2018年に腎臓がんが発覚し、5年前には余命宣告も受けましたが、リハビリや治療を続けながら
ライブ活動に復帰。
最期の前日まで音楽への想いを胸に、曲のアレンジや次のステージへの希望を語っていました。2025年8月9日、61歳でその生涯を閉じました。
代表楽曲の歌詞解説
「ペガサス幻想」
1986年放送のアニメ『聖闘士星矢』オープニング曲。歌詞には「翼は天を翔けるため」と
いった、自らの運命を切り拓く主人公の姿勢が象徴的に描かれています。
力強いギターリフとともに、希望と闘志を同時に喚起させる構成は、
まさに少年マンガの世界観を音で体現したものです。
「永遠ブルー」
アニメ『聖闘士星矢』エンディング曲で、友情と別れ、そして再会の希望を歌う
バラード寄りの楽曲。
主人公たちの心の奥にある切なさを包み込むようなメロディが印象的で、
ライブでは観客が静かに聴き入る定番曲でした。
「轟轟戦隊ボウケンジャー」
特撮ファンからも絶大な支持を得た曲で、冒険と挑戦をテーマにした歌詞が特徴。
子どもだけでなく大人のファンにも勇気を与えるメッセージ性が強く、イベントでも
大合唱が起こる一曲です。
海外ファンイベントの反応
ブラジル・サンパウロ「Anime Friends」
初登場時、会場に入った瞬間から「Pegasus Fantasy!」の大合唱。
MCでポルトガル語の挨拶を披露すると、観客は総立ちで拍手と歓声を送り、
SNSでも「夢が叶った瞬間」と多くのファンが投稿しました。
メキシコ公演『PEGASUS FANTASY A SYMPHONIC EXPERIENCE』
シンフォニーオーケストラと共演したこの公演では、観客1万8000人が曲に合わせて歌い、
まるでスタジアムコンサートのような熱気に包まれました。
特に「永遠ブルー」では観客がスマホライトを掲げ、会場全体が青く輝く幻想的な空間に。
フランス・パリ『Saint Seiya Symphonic Adventure』
フランスではアニメ『聖闘士星矢』が長年人気で、会場のファン層は10代から50代まで幅広く、親子で来場する姿も多く見られました。
現地メディアも「アニメ音楽のライブがこれほどの規模で成功するのは稀」と報道しました。
まとめ文
NoBさんは、アニメ『聖闘士星矢』や特撮シリーズを通して、世代と国境を越えた音楽の架け橋となりました。
1984年のデビュー以来、力強い歌声と情熱でファンを魅了し、晩年まで歌うことを
諦めませんでした。
チャリティー活動や海外イベント出演などを通じて、音楽と共に人をつなげ続けた
その生き様は、多くの人の心を励まし続けています。
彼の歌声はこれからも私たちの中で、永遠に響き続けるでしょう。
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