兵庫・淡路島の小さな焼き肉店から生まれ、1970年代に姉と組んだ漫才コンビ
「海原千里・万里」で一世を風靡。
1980年代以降はソロタレントとして関西のテレビ・ラジオに欠かせない存在となり、
「関西の女帝」「えみちゃん」の愛称で親しまれてきた上沼恵美子さん。その歩みを、
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家族とルーツ
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漫才時代:海原千里・万里の青春
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ソロ復帰〜タレント&司会者としての飛躍
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歌手・音楽活動
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M-1グランプリ審査員としての影響力
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近年のセミリタイア&YouTube進出
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淡路島愛と豆知識
の7つの視点で詳しくご紹介します。
1. 家族とルーツ
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生い立ち:
1955年4月13日、淡路島・福良町の橋本家に末っ子として誕生。
姉・百々子(後の芦川百々子=海原万里)と2歳上の兄がいる。 -
演芸一家:
祖母は浄瑠璃の師範で三味線名手、父は銀行員ながら演芸好きで、
自宅で「みどり劇団」を結成し地域慰問を主導。幼少期から舞台と歌に囲まれて育つ。 -
結婚と子ども:
1977年に関西テレビ・上沼真平プロデューサーと結婚。長男・星太郎(整骨院経営)、
次男・ゆじぇーろ(構成作家)をもうけ、現在は別居中ながら親子の絆は深い。
2. 漫才時代:海原千里・万里の青春(1971–1977)
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デビュー:
1969年春、中学卒業前に大須演芸場で舞台デビュー。
1971年「海原千里・万里」(千里=姉、万里=恵美子)としてプロ入り。 -
受賞歴:
上方お笑い大賞銀賞、NHK漫才コンテスト優秀敢闘賞などを受賞。
高校生コンビとは思えぬ話術で漫才界の白雪姫と称された。 -
歌手ヒット:
「大阪ラプソディー」(1975年)は40万枚を売上げ、
漫才師としてだけでなく歌手としても注目を浴びる。 -
引退と後悔:
1977年結婚を機にコンビ解散。
「人生すべてが後悔」と語るほど、自らの意思ではない幕引きに心の葛藤を残した。
3. ソロ復帰〜タレント&司会者としての飛躍(1978〜)
3-1. 復帰初期:細々とした下積み
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1978年、長男出産後すぐにテレビ番組のアシスタントで芸能界復帰。
以後は子育てと家計維持の両立を余儀なくされ、在阪ローカル番組を中心に経験を積む。
3-2. 「笑百科」で全国区へ
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1985年スタートのNHK『バラエティー生活笑百科』にレギュラー出演。
辛口のツッコミと「ホラ吹きキャラ」で人気を獲得し、以後30年以上続く長寿番組の顔に。
3-3. 関西の看板司会者
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『快傑えみちゃんねる』
(関西テレビ、1997〜2021):
月曜夜の冠番組。ゲストへの直球トークと泣き笑いドッキリ企画で視聴率常連。 -
『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ、2007〜):
政治経済討論バラエティで司会。
自身の鋭い発言を軸に、果敢な切り込みで“夜の政治教室”を牽引。 -
数々の特番&MC:
『情報ライブ ミヤネ屋』『ウラマヨ!』『快傑!えみちゃんSHOW』など、
関西ローカルはもちろん、時折東京発の全国番組にもゲスト出演。
4. 歌手・音楽活動
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海原千里・万里時代の歌唱:
「大阪ラプソディー」のほか、漫才の合間に歌謡曲を披露し人気を博す。 -
ソロ歌手への憧れ:
デビュー前後は天童よしみや北島三郎にその歌いぶりを絶賛されながらも
「漫才師としての道」を選んだことを度々「最大の後悔」と語る。 -
アルバム・コンサート:
90年代以降も歌番組や紅白司会を通じて歌声を披露。
年末のディナーショーや関西のコンサートホールにファンが詰めかける。
5. M‑1グランプリ審査員としての影響力
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女性初の筆頭審査員(2007〜2009、2016〜2021):
島田紳助の招聘により就任。「どつき漫才」への公開指導や、マヂカルラブリーへの辛口評など、
審査基準を文字どおり業界に提示。 -
騒動の対応力:
とろサーモン久保田&武智による暴言騒動を受けつつも「興味ない」と一蹴し、
翌年以降も毅然と審査員を続投。
6. 近年のセミリタイア&YouTube進出
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2022年セミリタイア宣言:
テレビ・ラジオのレギュラーを在阪1本に絞る一方、YouTubeチャンネル
「えみちゃんねる」を開設。料理企画や元気トークを配信し、全国のファンと距離を縮める。
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東京進出の変化:
別居を機に在京番組のオファーを徐々に受け入れ、
久々の全国ネット出演で新たなファン層を獲得中。
7. 淡路島愛と豆知識
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実家「橋本屋」の淡路牛焼き肉:
帰省時には必ず店に立ち寄り、ファンや後輩タレントを引き連れてBBQイベントを開催。 -
玉ねぎマスク:
皮をむいた淡路玉ねぎの薄切り+水で作る簡易パック。
血行促進&肌のひきしめ効果が朝の生放送前に絶大と噂。 -
福良港朝市のたこめし:
子どもの頃から家族で訪れた港の食堂。噛みしめるほど甘いタコと魚介の出汁がファンの間で「ここでしか味わえない」と評判。
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淡路夢舞台〜海岸散歩ルート:
花と海の絶景を満喫しながらのロケ地巡り。
えみちゃんお気に入りの潮風カフェはインスタ映えスポット。
まとめ
姉との漫才デビューから「人生すべてが後悔」と振り返る苦悩時代を経て、ソロ復帰後は
辛口トークとホラ吹きキャラで関西の朝夜を制覇。
紅白司会、M‑1審査員、政治討論コメンテーター……あらゆる立場での見事な言い切りが
十八番の上沼恵美子さん。
淡路島ルーツの玉ねぎマスクからYouTubeまで、地元愛と新たな挑戦を両立しながら、
これからも“えみちゃん節で私たちを元気づけてくれることでしょう。
次回予告:「えみちゃん流・司会術講座 —— ゲストを引き出す3つの極意」をお届けします!
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