豊島 実季・家族・兄弟─母と築いた二人三脚の道・大分の風を胸にキャスターへの軌跡

#アナウンサー

■家族・兄弟─母と築いた二人三脚の道

大分県別府市で生まれ育った実季アナは、一人っ子として母子家庭で育ちました。

  • 母のバックグラウンド

    • 実季アナの母はインドネシア・西ジャワ州生まれ。日本人の父を伴って
      幼少期に来日したため、インドネシア語と日本語のバイリンガルです。

    • 母は日本の大学で看護師資格を取得後、公立病院に勤務。帰宅後は実季アナに
      「アサイスラナ?(お元気?)」と語りかけ、小さな頃から自然に異文化
      コミュニケーションを学びました。

  • 絆を深めたエピソード

    • 大分の高校を卒業後、東京・お茶の水女子大学進学を決めると、母は高級レストランではなく、近所の銭湯帰りに立ち寄る定食屋で「応援定食」をご馳走してくれたといいます。

      素朴なカツ丼に添えられたお母さんの手紙は、今も実季アナの
      原稿台に貼られています。

    • 就職試験や入局試験のたびに、母から「がんばってね」ではなく「大分の風を覚えて
      おいて」とだけメールが届いたそう。

      その言葉がかえって緊張を和らげ、地元の匂いとともに深呼吸する
      ルーティンができました。


■地元・大分の記憶─温泉と海風、山までの足跡

大分は「おんせん県」として知られますが、実季アナの胸には温泉以外にも
鮮やかな思い出が残っています。

  1. 別府鉄輪(かんなわ)の朝湯

    • 高校時代、バレーボール部の試合前にチームメイトと訪れた共同浴場。

      「熱めのお湯で全身を目覚めさせ、試合会場へ直行」。地元YouTuberとの
      コラボ動画でも、この“湯上がり敏捷トーク”を披露し、話題を呼びました。

  2. 国東(くにさき)半島の海辺で釣ったアジ

    • 父と訪れた漁港で、小さな手作りの投げ釣りを体験。母手作りの磯辺揚げレシピを手に「師匠直伝」の唐揚げを振る舞ってもらった味は、「局アナになった今も、ふるさとの味の原点です」。

  3. 由布岳(ゆふだけ)登山遠足

    • 小学校の遠足で登頂し、山頂から眺めた別府湾の青さに圧倒された経験が、
      「自然を伝えるナレーション」に活きています。

      山頂でひとり「大きな声で原稿を読む練習」をしたのも、ここでした。

  4. 杵築(きつき)の城下町散策

    • 江戸情緒が残る武家屋敷通りを友人と歩き、「歴史の息づかいを感じたことが、
      このままニュースを届けたいという思いにつながった」と語ります。


■アナウンサーへの道─福井→広島→東京

1. 福井放送局:基礎を築く1年目

  • 新人お披露目「どーも、NHK」

    • 2018年6月、東京・渋谷のスタジオで全国デビュー。緊張のあまり手が震えたものの、「地元の人に育ててもらった自信で乗り切った」と振り返ります。

  • リポーター初体験

    • 福井県小浜(おばま)の漁港取材で、寒ブリ”漁船に同乗。潮しぶきを浴びながらの
      現場レポートは、低音の風切り音を抑える“ハウリング対策”も自ら指示するまでに
      成長しました。

2. 広島放送局:式典から平和報道へ

  • 平和記念式典(2021年)進行

    • 原爆ドーム前での式典中継。「広島の声をすべての国へ届ける」という
      使命感が芽生えました。

  • 朝の顔『おはようひろしま』

    • 地域密着ニュースを毎朝5:30からキャスター。酒蔵や牡蠣の養殖場など、
      地元活性化レポートでバラエティ精神も鍛えられました。

3. 東京アナウンス室:全国ネットで輝く

  • 『ニュースウオッチ9』スポーツキャスター

    • NBA日本人選手の快挙を現地レポートするなど、国内外スポーツの
      裏側を伝える役割。

  • 『おはよう日本』キャスター

    • 5:00–6:00の交通情報&ニュースリーダー。早朝5時の「第1声」を任される
      プレッシャーを「おふるさとの朝湯感覚」で乗り越えています。

  • 『さわやか自然百景』ナレーション

    • 栃木・高原山、福井・三方五湖、鹿児島・沖永良部島など、全国の絶景を
      母の故郷インドネシアと重ねながら届けています。


■裏ワザ・豆知識・口コミ─声と視野を支える技術

✦裏ワザ:朝の声呼吸ルーティン

  1. 大きく手を天に伸ばし、腰から背中をしならせる軽いストレッチ。

  2. 口をややすぼめ、鼻で大きく吸ってから「ふーっとゆっくり長く吐く

  3. 腹式呼吸でお腹に空気を溜めたら、小さく「あー」「いー」「うーと口を動かす
    → 喉の緊張を解き、低い声でも芯が通るようになります。

✦豆知識:バレーボール部の視野トレーニング

  • ジャンピングレシーブ訓練
    空中でボールの落下点を見極める力が、スタジオや現場での
    周辺情報キャッチ”に応用されています。

◆読者の声・口コミ

  • 「実季アナの声呼吸で滑舌が劇的に良くなりました!」
    (20代・学生)

  • 「広島での平和式典進行の丁寧さに感動。報道の原点を感じました」
    (40代・教師)


まとめ

母の異国ルーツと大分の豊かな自然に育まれ、宝塚歌劇並みに転地多きNHKの現場を駆け抜ける
豊島実季アナ。

銭湯→釣り→登山といった地元の原体験が、早朝の温かみある声と全国ネットの確かな伝える力を支えています。

朝5時のニュースキャスターとして、またフィールドリポーターとして…これからも大分の澄んだ空気を、全国の皆さんに届け続けることでしょう。今後の活躍に、ぜひご注目ください!

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