1|兄弟・家族─群馬・沼田の温もり
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一人っ子の末っ子
1976年7月3日、群馬県沼田市に生まれた角田亮子さん(のちのつのだりょうこ)は、
一人っ子としてご両親の深い愛情を一身に受けて育ちました。父は地元の製材所に勤め、祖父母と同居。お盆や正月の集まりでは、親戚がひとつ屋根に
集い、亮子さんのために即興で歌や手遊びを披露してくれたそうです。 -
母の手作りおりひめ浴衣
夏祭りに必ず着せてもらったのが、母お手製の浴衣。織姫と彦星をモチーフに
刺し子した柄は「星空のステージみたい」と幼心に胸をときめかせ、おねえさんへの
憧れの原点になりました。 -
祖父の尺八と祖母の太鼓
家族の余興では、祖父が尺八、祖母が小鼓を担当。亮子さんは家族のセッションに合わせて歌い、「いつか大きな舞台でおばあちゃんの太鼓と歌いたい」と幼い胸に刻み込みました。
2|地元・沼田市の思い出─四季折々の“ふるさとレッスン
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水澄む利根川での“音あそび
小学生の夏休み、利根川のほとりで小石を流し、その波紋や音を観察。波がぶつかり合う
音を「ドン」「ポン」とオノマトペ化し、歌のリズムづくりに応用していました。 -
桐生織の「はたおり体験」
中学生のとき、地元企業の職場体験で桐生織工場へ。機械のリズミカルな「カタンコトン」という音がビート”となり、「うたのおねえさんのリトミックでも使えそう」と閃きを得ています。 -
沼田城の舞台で合唱デビュー
校外学習の発表会で、市の文化センター隣に復元された沼田城址の野外ステージを借り、
全校合唱を指揮。数百人の児童の前でリズムを取った経験が、大勢をまとめる自信につな
がりました。
3|うたのおねえさんまでの軌道─ピアノ科出身の新風
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武蔵野音楽大学・器楽科ピアノ専攻
才色兼備の実力派は、地元の県立沼田女子高校卒業後、東京・武蔵野音大へ。声楽科が多数派を占める『おかあさんといっしょ』出身者の中で、ピアノ科として初めて合格した異例のケースでした。 -
1998年・NHKオーディション挑戦
大学4年生の秋、歌のおねえさんオーディションに挑戦。ピアノ伴奏を自ら担当しながら
「うたのエチュード」を披露し、「楽器が使える歌のおねえさん」として審査員の目を惹きました。 -
1999年4月・18代目就任
杉田あきひろおにいさん、佐藤弘道おにいさん、タリキヨコおねえさんとともに初収録。
ピアノ演奏を活かした「リトミック・コーナー」や、子どもたちと連弾する企画が大好評となりました。 -
「Sun Smile」ソロデビュー
2004年5月、作詞・作曲も手掛けたソロシングル『Sun Smile』をリリース。爽やかな
メロディとピアノ伴奏が大人ファンにも支持され、タレント歌手としての幅を広げました。 -
2003年4月・番組卒業
うたのおねえさん在任4年を経て卒業。器楽科出身者ならではの「歌+演奏」の芸風は、
その後の教育番組や舞台でも高く評価されています。
4|裏ワザ・豆知識・口コミ
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《裏ワザ》手と鍵盤で覚える音感レッスン
右手で「ド・レ・ミ…」と鍵盤を押しながら左手で指番号を示す。子どもは視覚と触覚で
音階を同時インプットでき、歌詞なしでメロディだけでも楽しく練習できます。 -
《豆知識》リトミック発想リズムキャッチボール
先生が打つリズムを子どもが手で返す「音のキャッチボール」。ピアノ伴奏があると、
拍のずれに即座に気づき、グループレッスンでも大活躍します。 -
《口コミ1》「娘がピアノを習い始めたのに飽きていたところ、
『りょうこおねえさんと一緒にリズム』を見せたら、毎日ノリノリで練習しています!」(40代ママ) -
《口コミ2》「大人のワークショップで『Sun Smile』のコード進行を教わり、
すっかりハマりました。癒やされる一曲です」
(30代男性・ピアニスト) -
《口コミ3》「地元・沼田祭りで久しぶりに亮子おねえさんに再会!『あの時の演奏、
今も覚えてるよ』と声をかけられ、涙が出ました」
(地元中学教師・50代)
まとめ
群馬・沼田の自然と家族のぬくもりに育まれたつのだりょうこさんは、武蔵野音大ピアノ専攻と
いう異色の経歴でNHK『おかあさんといっしょ』18代目うたのおねえさんに就任。
ピアノ演奏を軸としたリトミックやオリジナル楽曲で、歌と音楽教育を両立させる
新しい風を吹き込みました。
今もオンライン教室やYouTubeでリトミックの楽しさを発信し続け、その琴線に触れる
音楽の魔法は世代を超えて愛されています。
いつまでも輝き続ける「りょうこおねえさん」の未来に、
これからも大きな期待が寄せられています。
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