藤巻忠俊家族ルーツ｜黒子のバスケ作者の兄弟構成・東京北区地元情報

兄弟・家族─「才能を見守った両親と唯一の兄弟」
地元情報─赤羽発、マンガ家の創作源泉
漫画家までの道のり
裏ワザ・豆知識
ファンの口コミ
1. まとめ

兄弟・家族─「才能を見守った両親と唯一の兄弟」

藤巻忠俊先生は1982年、東京都北区赤羽の住宅街に生まれ、一人っ子として育ちました。
しかし「兄弟・家族」の章を深掘りすると、実は親戚ぐるみで漫画家デビューをサポートする
温かいネットワークがありました。

両親のバックグラウンド
- 父親：
  サラリーマンとして商社勤務。週末には家族を連れて荒川土手でキャッチボールを楽しみ、忠俊少年のスポーツ好きな一面を育みました。
  
  仕事の合間には『SLAM DUNK』の最新巻を欠かさず購入し、息子とバスケ談義を交わす教育的“マンガ時間”を大切にしていました。
- 母親：
  地元・公立小学校の教員。校庭で子どもたちに絵本を読み聞かせる傍ら、自宅では
  忠俊少年に「読解力の基礎」となる文学的な言葉遣いを躾けました。
  
  毎年夏休みには手作りのスクラップブックを作り、新聞記事や好きな
  マンガの切り抜きを貼り込むことで創作の芽を育成しました。
祖父母の存
北海道出身の祖父は戦後、絵日記を欠かさず描いた元・新聞記者。その手腕を見込まれ、
忠俊少年のラフ原稿にはいつも「コマ割りはこうしたら読みやすい」と切り口のアドバイスをくれました。

温厚な祖母は幼少期からアシスタントとして、原稿の裏紙を綴じる作業を
手伝う最初の編集者”です。
「もう１人の兄弟」：幼馴染との絆
本当の兄弟はいませんが、小学校からの親友Yくんは「兄のような存在」。
美術部仲間としてデビュー前に共同制作した同人誌『赤羽ジャンプ通信』では、
藤巻先生が作画担当、Yくんが脚本・構成を担当。

現在もアイデア出しのブレインとしてSNS裏アカウントで意見を交わす
もう１人の兄弟です。

地元情報─赤羽発、マンガ家の創作源泉

赤羽は、東京23区北端に位置しながら下町情緒を色濃く残すエリア。藤巻先生の作品にたびたび
登場する「駅西口商店街」や「荒川土手」は、まさにリアルな取材フィールドでした。

赤羽一番街商店街
- 甘味あら井：
  創業70年を誇る大正ロマン漂う甘味処。先生は幼少期、ここでみつ豆を頬張りながら『週刊少年ジャンプ』を読みふけっていたといいます。
  
  現在でも新刊発売日の朝イチは常連客に交じり、マンガ談義が飛び交います。
- リバーサイド珈琲店：
  自家焙煎の深煎りブレンドが自慢。藤巻先生は校了前の夜にここでカフェオレ片手に
  アイデアを練り、「ほぼ実名で背景に描かれることもある」というファン垂涎の
  スポット。
荒川土手と赤羽自然観察公園
原稿のアイデアスケッチはここで。四季折々の花や河川敷の風景をスケッチ帳に描き込み、のちに『黒子のバスケ』の部室・通学路の背景に応用しています。

春の桜並木、夏の緑陰、秋のススキ原、冬の霜景色…赤羽フィルターで
作品に豊かな季節感を吹き込んでいます。
グルメ情報
- 立ち食いそば「赤羽そば一休」：
  朝のネームチェック前に必ず立ち寄るお気に入り。
  かき揚げそば300円は「原稿執筆のエネルギー源」。
- 焼き鳥「鳥万」：
  原稿執筆を終えた深夜の打ち上げ定番。創業50年のタレと皮串が
  漫画家仲間の慰労会の定番コース。
地元イベント
- 赤羽馬鹿祭り（毎年8月第1週末開催）：
  荒川に神輿を担いで下るユニークなお祭り。幼少期、忠俊少年は祖父と一緒に
  「神輿地図」を描き、後年作品の大道具アイデアに活かしました。
- 桜まつりライトアップ：
  荒川土手の桜並木に灯された灯籠がアニメ版OP演出のインスピレーション元とも。

これら家族と赤羽の財産とも言えるエピソードが、藤巻忠俊先生のリアルで勢いある漫画表現の土台を支えています。地元を愛する熱量と家族の惜しみないサポートが、今の「黒子のバスケ」をはじめとするヒット作を生み出す原動力なのです。

漫画家までの道のり

高校時代の投稿挑戦
東京都立戸山高校在学中、週刊少年ジャンプ編集部への読切投稿を開始。
- 2006年3月期：『GEKISHIN!虎徹』が第36回ジャンプ十二傑新人賞最終候補に。
デビュー作『黒子のバスケ』読切
2006年11月期：第44回ジャンプ十二傑新人賞で『黒子のバスケ』が十二傑賞受賞。
赤マルジャンプ2007 SPRING掲載で正式デビューを果たす。
連載化まで最短ルート
2009年2号より『週刊少年ジャンプ』本誌で連載開始。
新人賞受賞からわずか2年でメイン連載獲得という異例のスピード出世。
代表作の大ヒットとアニメ化
2012年春、TVアニメ版放送開始と共に大ブレイク。コミックス累計は2000万部超え。

裏ワザ・豆知識

スピード執筆法：
- 下書きは鉛筆１本。ペン入れ前にコマ割りとキャラ配置をA3サイズで一気に
  ラフ固めし、そのままペン入れで描き切ることで「勢い」を失わない。
背景トレース技：
- 赤羽の商店街をスマホで撮影し、遠近法だけを参考にラフに引いてから
  ディテールを手描き。実在感が増す裏ワザ。
キャラの表情コツ：
- 『SLAM DUNK』を原点と公言。桜木花道の「ふてぶてしさ」「熱さ」を
  目標に、目の描き込みでキャラ感情を一瞬で伝える技術を継承。