兄弟3人の名前に込められた想い
福岡ソフトバンクホークスのショートを長年守る今宮健太選手。その陰には、兄弟3人の結びつきを大事にする家族の温かなエピソードがあります。
大分市の一心寺3代目住職である長男・年男さんは、自身のX(旧Twitter)で
3兄弟の名前の由来を披露。
「祥雄」「健太」と続く兄弟の名は、それぞれ「祥(よいこと)を雄々しく担い」
「健やかに多くを為す」という願いが込められています。
子どもの頃から地域で慕われる兄弟3人の姿は、今宮選手の人柄と強い責任感を物語っています。
別府市で培った「闘志」と「器用さ」
1991年7月15日、大分県別府市に生まれた今宮選手は、小学校2年生で「別府少年野球団」に
入団し投手として頭角を現しました。
中学時代には全日本少年軟式野球大会にエースとして出場、高い身体能力と投打にわたる器用さを磨いたのち、名門・明峰高等学校へ進学。
1年秋からショート兼投手に起用され、特に3年夏の甲子園予選では打率.350、10打点を
マークし、エース級の投球も披露。
打って守れるユーティリティープレイヤーとして、大会屈指の注目選手となりました。
1位指名でのプロ入りと即戦力への期待
2009年ドラフト会議で、ソフトバンクホークスから高卒1位指名を受け入団。入団会見では
「常にチームの勝利に貢献できる選手になりたい」と意気込みを語り、背番号「1」への
強い思いを見せました。
1年目キャンプから俊敏な守備範囲と安定したグラブさばきが評価され、開幕一軍入りを果たす
快挙を成し遂げます。
高卒新人のショートにレギュラーの座が与えられるのは異例の扱いで、
球団が即戦力として厚い期待を寄せていた証といえます。
守備の名手としての進化
プロ入り当初は強肩と広い守備範囲が武器でしたが、細かなフィールディングや送球精度にも取り組み、年々「ゴールデングラブ賞」に名を連ねる守備の名手へと進化。
2015年から5年連続で賞を獲得し、その間にはダイビングキャッチやグラブトスからの
二塁送球など、数々のスーパー守備をファンの記憶に刻みました。
練習後もロングティーと併走を欠かさず、自らの身体能力を徹底管理。
守備だけでなく二塁へのスタートダッシュや盗塁阻止率向上にも余念がありません。
打撃面での奮闘と成長
守備の名声に加え、打撃面でも成績を安定させるべく研鑽を積みました。
2016年には打率.270をマークし、チームの得点力向上に貢献。
2019年に日本シリーズ敢闘賞を受賞するなど、ポストシーズンでの一打も光ります。
プロ10年目となる2024年はシーズン打率.268、自己最多の10本塁打を放ち、ショートとしては
驚異的な長打力を証明しました。
特に重要局面での中前適時打やサヨナラ打は「勝負強い男」と称され、
ベテランとしての風格を漂わせています。
私生活と家族を支える愛
今宮選手は2016年に高校時代の同級生である3歳年下の女性と結婚。プロ野球選手として多忙な中でも、毎朝のLINEで連絡を取り合い、週末には家族での時間を大切にしています。
2017年に長男、2018年に次男が誕生し、現在は三人の子どもと手をつないで球場を歩く姿が
ファンの微笑ましい話題に。
自宅では保育士だった奥様の教えを受け、子どもたちの野球習得にも
積極的に関わっているそうです。
ファンが選ぶ・いまみーの魅力
ファンからは「守備範囲の広さは他の追随を許さない」「打席での真剣な表情に胸が熱くなる」「三兄弟の温かい家族写真に癒される」といった声が数多く寄せられています。
特にSNSで流れるお子さんとのボール遊び動画は、子育て世代ファンからも大好評。
球場で今宮選手の親子連れを見かけると「将来のホークス戦士かも」と期待が膨らみます。
今後の展望とショートの系譜
現在33歳となった今宮選手は、球界屈指の堅守ショートとしての地位を
揺るぎないものとしています。
今後は守備指導者としての役割も見据えながら、自らの後継者を育てる立場にもチャレンジ。
現役としてはさらなる打撃改善と安打数増加を目標に掲げ、チームのリーグ制覇と日本一奪還に
向けて全力を注いでいきます。
まとめ
幼少期の地域仲間を“兄弟”と呼び、名門校・プロ入り後もチームの絆を最優先した今宮健太選手。
ショートという難易度の高いポジションで五輪級の守備を披露しつつ、家族を支え、打撃面でも
成長を続けるその姿は、多くのファンに勇気と感動を与えています。
これからも「いまみー」の愛称で親しまれ続けるその活躍に、どうぞご注目ください!
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