『NARUTO-ナルト-』で世界中を熱狂させた漫画家・岸本斉史先生。本記事では、
双子の弟との特別な関係からデビュー前の苦闘、そして『NARUTO』誕生の舞台裏まで、
約15年半にわたる連載の軌跡を振り返ります。
双子の弟・聖史先生との切磋琢磨
岸本先生には、同じく漫画家として活躍する双子の弟・岸本聖史先生がいます。
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代表作の違い
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斉史先生:『NARUTO-ナルト-』
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聖史先生:『666~サタン~』『ブラッディ・マンデイ』
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互いの影響
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幼少期から絵を見せ合い、アイデアやキャラクター設定で切磋琢磨。
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画風や作風の共通点も多く、「兄弟であることを忘れるほど似ている」と
言われることもあります。
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良きライバルとしての関係
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互いの作品にアドバイスを送り合い、励まし合うことで創作意欲を高め続けています。
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漫画家への道のり・学生時代からデビューまで
学生時代の苦闘
専門学校卒業後、集英社への持ち込みや投稿を繰り返すものの、当初は連載には至らず。
担当編集者からの厳しいダメ出しにもめげず、何度も読み切りを練り直しました。
デビュー作『カラクリ』の快挙
1996年、『週刊少年ジャンプ』の新人賞「ホップ☆ステップ賞」に読み切り『カラクリ』が
入選し、念願のデビューを果たしました。
忍者漫画の構想と『NARUTO』誕生
デビュー後も試行錯誤を重ね、湧き上がった「忍者漫画」のアイデアを練り上げ、1999年に『NARUTO-ナルト-』が連載開始。開始当初から綿密なプロット作りを行い、登場人物の
過去や忍術体系まで詳細に設定しました。
『NARUTO』が世界を席巻した理由
メディアミックスの成功
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アニメ化(全500話以上)
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劇場版映画7作品
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ゲーム、舞台化など多角的展開
これらが相乗効果を生み、国内外で固定ファン層を拡大しました。
キャラクター造形の巧みさ
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主人公ナルトの成長を丁寧に描き、読者が自然と共感。
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仲間やライバルにも背景と葛藤を与え、「友情」「努力」「勝利」を壮大に表現しました。
長期連載を支えた編集チーム
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毎週の密な打ち合わせで新展開を加え、飽きさせない構成。
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担当編集者が交代するたびに新風が吹き込み、作品にさらなる広がりをもたらしました。
誕生秘話・裏ワザ
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キャラクター名の由来探究
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「うずまきナルト」は渦巻き模様から、「はたけカカシ」は案山子の意味を込めて
命名。語呂や意味を徹底検討しています。
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効果線の描き分け
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戦闘シーンではペンの硬度を細かく使い分け、スピード感を強調。
シーンごとに使うペン先を変えて描いています。
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プロットの先行準備
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長期連載を乗り切る秘訣として、「一か月先の大まかなあらすじ」を編集者と
共有し、急なアイデア変更にも対応できる体制を築いていました。
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豆知識
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初期設定の変遷
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当初ナルトに封印される幻獣は九尾の狐ではなく別の候補でしたが、
インパクトを重視して現在の設定に。
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鳥山明先生の影響
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幼少期に読んだ『ドラゴンボール』から、バトル構成のテンポや
ユーモアを取り入れています。
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忍術描写のリアリズム
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岸本先生自身が体を張ったポーズを撮影し、それを資料にして
アクション作画を行うことで説得力を高めています。
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口コミ
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「ナルトの成長に勇気づけられました」
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「仲間たちの絆が心を打つ」
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「BORUTOでも新たな物語が楽しみです」
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「弟さんの作品も合わせて読むと、兄弟の画風の違いが面白い!」
連載完結後の活動とこれから
2014年に完結した『NARUTO』後も、『BORUTO-ボルト-』の監修や劇場版脚本、
舞台演出など多彩な活動を続行。
漫画の枠を越えたクリエイティブに挑戦し、『NARUTO』ワールドを未来へつなげています。
まとめ
双子の弟との絆、読み切りを重ねた苦闘、世界的ヒットへ昇華した『NARUTO』誕生
岸本斉史先生の歩みには、創作への情熱とチームワークが刻まれています。
これからも新たな挑戦を続ける先生から目が離せません。
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