1.兄弟・家族─福井・高浜の家族に育まれて
1977年10月12日、福井県大飯郡高浜町に生まれた神谷宗幣。両親は地元で食品スーパーを営み、地域の名士として知られていました。
幼少期から店の手伝いをしつつ、家業を支える両親と過ごす中で、
人を支え、地域に貢献する姿勢を身につけます。
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両親と弟
高浜の実家には、両親と弟の4人家族。母親は経営管理、父親は発注や仕入れを担当し、
弟さんも手伝いながら育ちました。家業の困難を乗り越える経験が、後の“政治家としての挑戦に通じる
「逆境をチャンスに変える力」を培ったといえます。 -
教育環境
若狭高等学校(理数科)では生徒会に顔を出し、クイズ大会に県代表として出場するなど
活躍。高校時代のバックパック世界一周(アジア・欧州18か国)は、家族から遠く離れた
異文化体験を許されたからこそ。帰国後は「日本の若者の意識を変えたい」と政治家への道を志します。
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家庭人としての一面
2017年に結婚し、2018年に長男を授かる。参政党代表として忙殺される中でも、
「親学」「素読」「読み聞かせ」「演劇」を取り入れた家庭教育を実践。家庭と仕事を両立させる姿勢は、有権者からも好意的に受け止められています。
2.政治家への道─吹田市議から参議院議員へ
地方議会挑戦期:吹田市議会(2007–2012)
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飛び込み立候補
2007年、大学院修了後しばらくは高校講師やスーパー店長を務めるも、
「政治で教育を変えたい」と吹田市議選に急遽挑戦。1人会派「吹田新選会」を結成し、初当選(2663票)。
教育問題に鋭く切り込み、卒業式での「日の丸・君が代」掲揚や親学推進で
注目を集めます。 -
龍馬プロジェクト結成
2010年には保守系若手議員の連携組織「龍馬プロジェクト」を設立、会長に就任。
地方から日本を変えるネットワークを構築し、政界への影響力を高めました。
自民党公認、挑戦と挫折(2012–2015)
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衆院選初挑戦
2012年、大阪13区から自民党公認で衆院選に立候補。安倍元首相ら党重鎮の支援を得るも、地元維新候補に敗退。比例復活も叶わず、初の大きな挫折を経験します。 -
無所属での府議選
自民党を離党して2015年の大阪府議選に無所属で挑むも落選。
「政策を曲げずに進む道」を選んだ結果でした。
言論活動と起業(2013–2020)
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YouTube「CGS」開設
2013年、自らの言論プラットフォームとして「Channel Grand Strategy(CGS)」を
スタート。政治・歴史・健康・スピリチュアルなど多彩なテーマを配信し、保守論壇の
一翼を担います。 -
イシキカイカク株式会社
CGSを母体に「株式会社グランドストラテジー」(現イシキカイカク)を設立。自己啓発講座や健康食品販売、陰謀論・スピリチュアル系コンテンツを展開し、
ネットワークビジネスの手腕を発揮しました。
参政党設立、参院当選(2020–)
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参政党創設
2020年、「DIY政党」を標榜する参政党を松田学氏らと共同設立。
事務局長に就任し、YouTubeや街頭演説を駆使した草の根運動で支持を拡大。 -
比例区から初当選
2022年7月の参院選で比例区から堂々の当選。党代表に就任し、全国規模の
政党へと育て上げています。
3.地元高浜・加賀での取り組み─地域活性と自給自足
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高浜町での原点回帰
生まれ故郷・高浜町では、地域のコミュニティづくりや教育支援を模索。
実家スーパーの経営再建で培った“現場力”を政治にも活かす姿勢が支持を獲得。 -
加賀プロジェクト
2020年、石川県加賀市に移住し「自給自足の自立型コミュニティ」を始動。農園、
認可外保育園、フリースクール、私塾を運営し、教育と食で地域を活かす
モデルを実践中です。 -
震災支援活動
龍馬プロジェクトの若手議員らとともに、東日本大震災被災地で自転車寄付など
支援活動を継続。マコモ農園視察を通じて“食と健康”を提唱しています。
4.これからの展望
神谷宗幣のバックボーンは、福井・高浜町の家族的絆と、吹田市議としての教育論、
言論活動で鍛えた情報発信力。
そして参政党代表としての全国レベルの政治運動。地元への思いを胸に、「日本の教育改革」
「地域活性」「国家の自立」を掲げる神谷の挑戦は、今後も多くの注目を集めるでしょう。
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教育・子育て支援の深化
「親学」「素読」「演劇」を核とした家庭教育モデルを全国展開へ。
超党派での教育政策議連設立を視野に。 -
地方創生と農業振興
加賀プロジェクトの成功モデルを他地域に横展開し、地方の若者の定着を促進。 -
議会内外での影響力強化
参議院の論戦を通じて、少子化対策や安全保障、デジタル改革など
多岐にわたる法案を発信。
参政党の結党と現在の状況
結党の経緯
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2020年4月、神谷宗幣氏をはじめ松田学、KAZUYA(四辻一志)、渡瀬裕哉、
篠原常一郎ら4名が発起人として、オンライン発信を基盤とする「参政党」を結成。 -
同年、事実上の代表兼事務局長に就任した神谷氏の下、「DIY政党」を掲げて党員拡大と
政党運営の透明化を目指した。
党勢の伸び
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2022年7月の参院選(比例区)で、結党わずか2年足らずに初当選(神谷氏自身が当選)。
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以降、神谷氏を党首に据えたYouTubeや街頭演説、タウンミーティングで地方から支持を
広げ、2025年7月実施の第26回参院選でも比例区で2議席を獲得(前回1→今回2)と
大きく躍進。
中枢メンバーの変遷
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結党当初は「ゴレンジャー」と呼ばれた5名が中心だったが、アメリカ大統領選陰謀論めぐる対立等でKAZUYA・渡瀬が離党。
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その後、武田邦彦(環境工学者)・赤尾由美(国会議員秘書経験者)・
吉野敏明(参院議員)らが加入し、党建設を加速。
政策の特徴と論争点
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主張の柱
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「国民主権の再確認」→新憲法制定
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「食と健康を守る」→農薬・添加物規制、学校給食オーガニック化
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「デジタル主権」→国産SNS開発、マイナンバー利活用
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医療・ワクチン
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COVID-19ワクチン強制に断固反対、「WCH議連」事務総長として
WHOパンデミック条約に警鐘。
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社会問題
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側室制度復活、生殖補助医療の制限など保守的家族観を打ち出し、
女性差別的発言で抗議も -
LGBT理解増進法反対、夫婦別姓・女性宮家に反対
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2025年7月参院選後の影響力
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比例2議席の獲得により、国会での発言権を強化。
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自由民主党・立憲民主党といった既存政党に対し“不満票”を受け皿として台頭し、特に保守層—とりわけ若手有権者の支持を獲得。
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今後は、次期衆院選・地方選での候補擁立を視野に入れ、党組織の拡充と党員参加型の意思決定プロセスをさらに進める方針。
まとめ
47歳にして全国政界の要職を担う神谷宗幣。
地元に根ざし、全国を駆けるその歩みから目が離せません。
次代の日本を託せる“地元の政治家”として、今後の活躍に大きな期待が寄せられています。
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