2025年10月24日から11月1日まで行われた、MLBの第121回 2025 World Series。
その舞台で、ドジャースが連覇を果たし、日本人選手たちが歴史を塗り替えた。
特に、山本由伸がシリーズMVPに輝き、日本野球界に刻まれる偉業を成し遂げた。
本記事では、チームの軌道、当年の日本人選手活躍、そしてMVP山本由伸を中心に、
その全貌を詳しく紹介する。
チームの軌道:2025 年ドジャース全体像
2025年、ドジャースはレギュラーシーズンから強さを見せていた。数々の打者・投手が好成績を
収め、ポストシーズンへ向けた仕上がりも万全だった。
NL(ナショナルリーグ)優勝を決め、NLCS(ナショナルリーグ・チャンピオンシリーズ)を
制してシリーズ進出。
シリーズ相手は Toronto Blue Jays で、激戦の末に第7戦までもつれた。
ドジャースは最終的に7戦4勝3敗で勝利し、二年連続のワールドシリーズ優勝を達成。
この連覇は、MLBでは非常に稀であり(ナショナルリーグでは1976年以来の連覇)
チームとして新たな王朝的存在の兆しを見せた。
ドジャースの立ち位置としては、まずレギュラーシーズンを勝ち抜き、ポストシーズンでの
強さを示し、そしてシリーズで決定的な勝利を収めるという王道を歩んだ。
特に、ゲーム6・7の終盤での投手・打者の踏ん張りが優勝の鍵となった。
日本人3選手の活躍
2025年シーズン、ドジャースには日本人選手3名が在籍し、それぞれ異なる役割・
場面で活躍を見せた。
以下、主要な3人の軌跡を整理する。
・山本由伸(投手)
シリーズMVPに選出された山本由伸は、ゲーム2、ゲーム6、ゲーム7で勝利投手となり、
17 2/3イニングでERA1.02、15奪三振という驚異のポストシーズン成績を残した。
ゲーム7では9回表、満塁のピンチを抑え、ダブルプレーで試合を締めるという
劇的な幕引きを演じた。
その安定感・圧倒的な強さにより、チームを勝利へと導く軸として機能した。
また彼は2023年にドジャースと12年3億2500万ドル契約を結び、大型補強の象徴でもあった。
大谷翔平(二刀流選手)
日本人選手の最高峰として期待されていた 大谷翔平 は、2025年シリーズでも打者・投手の
両面で存在感を発揮した。AP通信は「大谷・山本が日本を誇りにさせた」と報じている。
打者としてはシリーズ中にホームラン・複数安打を記録。投手としても登板し、
二刀流としての能力を改めて世界に証明した。
シリーズ外でも、2025年に55本塁打・20盗塁など圧倒的成績を残し、チームの核として機能。
佐々木朗希(投手)
さらに、若手の 佐々木朗希 もドジャースに所属。
2025年開幕前に契約し、メジャー初シーズンながらポストシーズン・ワールドシリーズにも
登板し、優勝メンバーとなった。
レギュラーでは不安定な場面もあったが、シリーズでの登板は経験値を積むという役割を果たし、
将来への布石を打った。
このように、日本人3選手がそれぞれ異なる立場・役割でチームに貢献し、
優勝への重要なピースとなった。
山本由伸 MVP受賞 解説&意義
山本由伸のMVP受賞は、日本人投手としても記録的な成果であった。
彼はワールドシリーズで3勝をあげ、同一シリーズで3勝をあげた投手は
2001年のRandy Johnson以来というレアな記録だ。
また、ゲーム7での決定的な2 2/3回無失点の登板は決勝戦の大舞台で最高の仕事をするという
勝者のメンタリティを象徴した。
この受賞に対し、ドジャース監督 Dave Roberts は「山本はGOAT(Greatest Of All Time)になりうる」と公言。
日本野球界では、海外移籍後数年で大舞台でのMVP獲得というショックと歓喜が広がった。
また、ドジャースにとっても大型契約が結果を出した象徴となる。
このMVP受賞は、日本人選手の海外挑戦に新たな証明を与え、
次世代の選手たちにとっても大きな指標となるだろう。
まとめ
2025年のドジャースは、連覇というチーム目標を達成し、その軌道の中で
日本人選手3名がそれぞれの舞台で輝きを放った。
山本由伸はシリーズMVPに輝き、大谷翔平は二刀流として打者・投手の両面で貢献、
佐々木朗希は若手ながらも優勝メンバーとして未来を感じさせた。
彼らの活躍は日本だけではなく世界中の野球ファンに衝撃を与えた。
今後、この勝利をただの通過点とせず、さらに高みを目指すドジャースと
日本人選手たちの次のチャプターからも目が離せない。


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