兄弟との絆
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兄:アントワン(Antoine Webster)
Metro Boomin(本名Leland Tyler Wayne)は3人兄弟の長男。兄アントワンは幼少期からレコードコレクターで、Lelandに初めてヒップホップのビートを聴かせた人物。二人でビートを語り合い、兄のアドバイスが制作の原点になった。
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弟:タイラー(Tyler Webster)
弟タイラーはスポーツ少年だったが、Lelandの成功を誇りに思い、後に自身も
楽曲のマーチャンダイズ事業をサポート。家族ぐるみでMetroのブランドを支える存在。
Metroの自宅はアトランタ近郊の静かな住宅街。ローカルマーケットで兄弟揃って
食材を選ぶ日常風景が、彼の感性を磨く原体験となった。
芸能までの道のり
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ビートと出会った少年時代
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2006年(13歳)、義兄の部屋で初めてFL Studioに触れ、
自己流でビートメイキングを開始。 -
St. Louisからアトランタへ転居。地元のインターネットカフェで
毎晩8小節のドラムパターンを投稿し、徐々に注目を集める。
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SoundCloud→インダペンデント契約
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2011年、プロジェクト名「Metro Boomin」を冠した初のミックステープ『Southside Story』をリリース。
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SouthsideやZaytovenらアトランタビートシーンの重鎮とコラボし、
楽曲がWaka Flocka Flame、Futureらの目に留まる。
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Majorデビュー&ブレイクスルー
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2013年、Futureの『Honest』収録曲「Karate Chop」でメジャー作品デビュー。
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2014年、Drakeの「Jumpman」で世界的ヒットを獲得し、
プロデューサーとして不動の地位を確立。 -
2018年、自身初の公式アルバム『Not All Heroes Wear Capes』で
Billboard 200初登場1位を達成。
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ブランド拡張&プロデュース帝国
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2019年、レーベル「Boominati Worldwide」を立ち上げ、自ら発掘した
若手プロデューサーを次々と世に送り出す。 -
ファッションコラボやNFTプロジェクトにも積極参画し、マンチェスター・
ユナイテッドとの公式コラボスニーカーなど多彩に才能を発揮。
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地元の思い出─アトランタ
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East Atlanta Village
中学時代から友人とスニーカー狩り&フリースタイルセッションに通ったナイトスポット。Metroのフロウは、バーのざわめきとサウンドシステムから生まれたとも言われる。 -
Roswell High School フットボール観戦
毎週金曜のナイトゲームでは仲間と屋根付きスタンドで熱狂し、YouTubeに
アップした試合映像が最初期のビート公開に使われた。 -
West Endのレコードショップ
父兄と歩いて50分かけて通った伝説的ショップ「Family Affair Records」。
希少レコードを掘り出し、ジャケットアートにヒントを得たトラックも多い。
裏ワザ・豆知識・口コミ
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裏ワザ:808スライドの真髄
Metroの808ベースは、ピッチBend”より“グリッチベンド”技法で作られる。短く切ったサブベースを微細にスライドさせ、異次元の振動感を演出。
初心者は「Glide」設定20msを目安にすると◎ -
豆知識:秘密のタグ収録
プロデューサータグ「If Young Metro don’t trust you…I’m gon’ shoot you」は、
実はFL内蔵音源Future Vox 09”をリサンプルしたもの。本人はVSTが多すぎると語るも、実は最小限のプラグイン運用派。
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口コミ
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「Metroのビートを聴くと、アトランタの夜風とネオンが蘇る」
(ラッパー・32歳) -
「『Not All Heroes』は僕の人生のサントラ。
何度リピートしても新しい発見がある」
(音楽ライター・28歳)
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まとめ
兄弟の支えとアトランタの熱量が育んだMetro Boominは、自らのビートで世界を揺らす
ヒーロー。
13歳で触れたFL Studioからわずか十数年、そのドラムパターンはトップスターの
アンセムにまで昇華。
East Atlantaの夜に鳴り響く808は、今も誰かの未来を照らし続ける。
これからもヒップホップの最前線を突き進むMetro Boominから目が離せない。
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